<牛久の友の会>Friend’s of USHIKU 報告

<牛久の友の会>Friend’s of USHIKU

BLOG:https://foushiku.blogspot.jp/
設立:2014年1月
代表:マイケル・コールマン神父
活動内容:東日本入国管理センター被収容者への面会・差入れ
外国人生活困窮者支援(フードバンク食料支援など)

常陽銀行 土浦駅前支店
(口座番号)普通 1569069
(口座名義)ウシクノトモノカイ マイケルコールマン

 

 


可視化されない密室で

週間金曜日より

◇牛久入管収容所問題を考える会:田中喜美子代表
日本では『3密』(密集・密閉・密接)基準が発表されると、収容所がこの条件を全て満たしていることがあきらかになった。
東日本入国管理センター(牛久)の居室は平均8畳の広さで、そこに最大5人が住む。ベッドとベッドとの距離は数センチしかない。 

◇東京弁護士会:駒井知会弁護士
今に至っても、多くの人が同じ部屋に住むという環境は変わっていない。また、外から出入りしている職員からの感染懸念もある。

◇北関東医療相談会:長澤正隆事務局長・理事
収容所の医療体制も問題があることが以前から指摘されている。
私が最も懸念するのは、そもそも糖尿病や高血圧などを患うが収容中に適切な対応を受けられていない人々のことだ。

東日本入国管理センター(牛久)の現況 
かれら被収容者はおなじ居室で国籍・言語・宗教・習慣がそれぞれちがいます。
国籍としては東南アジア系、中近東系、アフリカ系、南米系などが多いです。かれらの共通言語は日本語で、それに続いて英語、フランス語などがあげられます。宗教ではキリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥ教などです。そしてお互いに、たえがたい癖・習慣があるそうです。このような中での共同生活は被収容者に大きなストレスがかかります。
 被収容者のひとりは「高熱が続くけど医者は診てくれない。コロナならどうする。入管で何が起きているか知っていますか!」と話す。
 被仮放免者(難民申請者)は「だれかとの面会がいちばん助けになる。私がそうだった。」と話しました。
 東日本入国管理センター(牛久)では、被収容者の長期収容による生活習慣病の多発や新型コロナウィルス感染を防止するため、仮放免許可申請が認められ被仮放免者が激増しています。ちなみに、4月1日より5月22日で137件以上許可された。

現在、緊急事態宣言が発令されていることから、新型コロナウィルス感染症の防止のため、4月27日から当分の間、領事館または弁護士以外の者との間の面会・差入れが原則的に認められなくなっている。そのため、通常は認められていない外部からの被収容者への電話もみとめられているものの、時間や回数などは、きわめて制限的であり、外部との十分なコミュニケーションの時間を必ずしも確保できていません。

 ある連携団体ボランティアの話によると、電話通話の申込をしたあといったん電話を切り、入国管理センターからいつかかってくるかわからない電話を待たなければならない。そして通話は傍受され、なおかつ家族一人だけしか話しができません。

 わたしたちは、被収容者のご家族が電話をするチャンスをなくさないため、専用ダイヤルによる通話を控えたほうがいいと思っています。非常事態宣言が解除されて早急に面会・差入れができるようになることを願っています。差入れのための生活・衛生用品はキャスター付荷物バッグにいれたままになっています。

投稿:加藤健司(土浦教会)2020年5月