司祭への道
わたしについて来たい者は、自分を捨て、日々、自分の十字架を背負って、私に従いなさい。ルカ9・23
司祭は男性に限られ、終生独身であることが求められます。
司祭(神父)には、修道会に所属せず教区に属して直接司教のもとで働く教区司祭と、修道会に属しその修道会の使命に携わる修道会司祭があります。
修道会司祭は教区を超えて修道会がある地へ派遣されることもあります。
このページでは当修道会の司祭への道をご案内致します。
司祭志願者の条件
- 自由意思による決意
司祭は他人や状況から強いられて仕方なくなるものではありません。自由意思によって司祭として自分を捧げる決意をもっている事が重要です。 - 3年以上のカトリック信仰生活の体験を有する独身の男性信徒
洗礼を受けてから3年以上カトリック信者として生活し、堅信の秘跡を受けている独身の男性信徒。健全なカトリック信仰を有している事。 - 奉仕職に生涯献身できると判断される心身の健康
- 当修道会の場合、入会は22歳以上35歳未満を原則としていますが、その限りでない場合もあります。
入会希望の時期
「イエスに倣う生き方をし、神と人々のために働く」という呼びかけを感じ、生涯司祭として自分をささげる事を強く望むようになったら(召命)、まず通っている教会の司祭に相談してください。
志願期
司祭から紹介された修道会の養成担当者等と面接し、受け入れが認められたら神学校へ必要な書類を提出します。
入学審査を受け合格すれば、神学校で司祭になるための養成を受けることになります。
養成期・修練期
志しを同じにする仲間と共同生活をしながら、哲学や神学を学びます。
修練期にはフィリピンでの実習もあります。
初誓願と有期誓願の更新
哲学の勉強が終了した段階で初誓願があり、神学を学びながら有期誓願を更新します。※
※誓願・・・修道者となる際に、神に「清貧・貞潔・従順」の三つの誓いを立てること。
有期誓願は向う1年間のように期限を設けて誓願を立てる事。
終生誓願
神学と修練が終了後に終生誓願を立てます。終生誓願後に正式な修道会の会員となります。
※終生誓願・・・「清貧・貞潔・従順」のうちに一生涯すべてを神に捧げる終生の誓願
助祭叙階
修練期を終え、終生の誓願を立てた者が、助祭叙階式を経て助祭として奉仕することを許されます。
(司祭にならずに終生助祭として留まる人もいます。)
司祭叙階
1年ほど助祭として奉仕したのち、司祭叙階式を経て司祭に叙階され、担当の教会に派遣されます。
※叙階・・・カトリック教会の秘跡(サクラメント)の一つで聖職者を任命すること。
当修道会の場合、司祭叙階までの期間は、修道会に入会後神学校およびフィリピンでの養成・修練を経て、6年~10年ぐらいかかります。
詳しくは当修道会へお尋ねください。