ドン・ブライアン・マルネグロ司祭叙階式
恐れることはない。わたしはあなたと主にいる。(イザヤ21-10)
11月4日、水戸京成ホテルにマリオ山野内司教様をお迎えして、ドン・ブライアン・マルネグロ師は司祭に叙階されました。
イエズス・マリアの聖心会日本地区で22年ぶりとなる司祭叙階式は、荘厳な雰囲気のなか、凛とした侍者達の入場から始まりました。そこには、緊張感とともに喜びがありました。ミサがすすむにつれ列席者の期待も次第に高まっていきます。司祭叙階の儀に移る前の説教で、これから執り行われる儀式の意味が説明され、司教様と受階者との間でのやり取りが、叙階とは新しい契約の真の祭司として聖別される秘跡であり、今日司祭に叙階される者は神の民に奉仕するよう召された者、であることを改めて思い起こしました。
叙階式がすすむ中で、ブライアン神父とはじめて教会で出会ったときを思い出していました。なにもわからない中、信徒の皆さんとの会話もできず不安げにみえました。わたしは彼に話しかけ、たくさんの話をしました。鮮明に覚えているのは、彼が日本で神父になる、ということを強い意志で語っていたことです。そして今その場に立ち会っていることは大きな喜びでした。
ブライアン神父の日本への思い入れはとても熱烈です。また、故郷を離れ日本で暮らすフィリピンの皆さんにとっても、ブライアン神父への思いは特別なものです。本間管区長のことばに、司祭召命の激減、高齢化がありました。これは司祭に限ったことではなく、信徒も同じ荒波の中を漂っています。教会の多国籍化はその嵐の中の一光です。叙階式もその後の祝宴も、まさに多国籍を体現するものでした。ブライアン神父が、新しい教会の中で喜びをもって生きる奉献者になられるよう祈り続けたいと思います。司祭叙階おめでとうございます。
金子明弘
水戸教会