総会報告3

ローマでの5週間に及ぶ総会会議も前半を終えて中間地点を折り返し、後半へと入りました。
まだ様々な議論の最中ですから何も結論は出ていないのですが、前半に取り上げられた9つあるテーマのうちの1つは「高齢・病気の会員について」でした。

各管区にとっても司祭の高齢化は深刻な問題であり、それぞれ真剣に考えてはいるのですが、長い道のりを歩んで来た司祭が、幸せな老後を生きるためには、どのような環境が相応しいのか、答えを出すのは簡単ではありません。
そして、それは高齢信徒の多い教会の中でも言えることです。

今回の総会に日本・フィリピン管区から出した「信徒と共に暮らす終の住処」という提案については、各管区と多くの会員たちから理解と賛同を得ることが出来ました。
この提案は、司祭と信徒が、高齢者住宅の個別の居住棟に、それぞれ生活しながら、建物内にある聖堂で共にミサを捧げ、共に祈り、食事も食堂で共にするというものです。

この案が最終的に総会で決議されれば、日本だけではなく、各管区でも将来の具体化に向けて議論されていく事となります。

日本がモデル管区として進めていく事が認められるように願いながら、後半の総会の成り行きを見守っていきたいと思います。

皆さまのお祈りをよろしくお願い致します。

※ 図面は1つの案であり、 実施図面ではありません。

本間研二